古澤良治郎(ふるさわりょうじろう)
1945年9月5日 宮城県仙台市生まれ。
国立音楽大学打楽器科卒業。

<葬儀の際、川村年勝氏よりいただいた言葉。>
古澤良治郎さんの事

<葬儀にてお配りした(秘)音源についての解説>
山下洋輔氏の絵本「ドオン!」を古澤良治郎が朗読したものです。
詳しくはこちらをご覧ください。

 在学中よりドラマーとしての活動を始める。卒業後の1969年、大学の先輩にあたる本田竹廣トリオに参加。翌70年には自己のグループを結成。以来、カルテット、クインテット、「良治郎バンド」「パパラッコ・バンド」と編成、メンバーを変えながらも、着実に精力的な活動を続ける。この間、現在率いる「ね」「Ash」に至るまで新人の発掘にも熱心に取り組んできた。
 同時に「板橋文夫トリオ」「山下洋輔トリオ+1」「渡辺貞夫カルテット」「向井滋春クインテット」「本田俊之PROJECT-4」「HAPHAZARD」「松風鉱一PORT」「HOPPER'S DUCK」「de-ga-show」「峰厚介クインテット」などのグループに参加。
現在は「渋谷毅オーケストラ」「今村祐司グループ」といったグループのドラマーとしても活躍中。
ジャズというフィールドに止まることなく浅川マキ、三上寛、リー・オスカー、吉田美奈子、上々颱風、忌野清志郎、“PURI”など音楽ジャンルを越えたミュージシャンとも多くの共演をし、また「百鬼人形芝居どんどろ」「劇団1980」など異なったジャンルとのコラボレーションも積極的に行ってきた。

 大学の先輩であり、かつて所属したグループのリーダーである、あの山下洋輔をして「自分の呼吸そのもののようなリズムや、言葉の音程そのもののようなメロディー」と語らしめたように、シンプルでストレートな曲作りには定評があり、自らのアルバム以外にも他のアーティストへの作品提供、映画、演劇、TVCMへの曲提供など、コンポーザーとしても活動の場を広げている。

 古澤良治郎は、以上のキャリアが物語るようにオーソドックスなジャズを出発点としながらも、狭いジャンルや演奏スタイルにとらわれることなく、常に柔軟な発想と思考で音楽創造に取り組んでいるマルチミュージシャンといえる。彼の音楽はあらゆる世代のファンに広く親しまれており、それは同時に彼の音楽の普遍性を示すものである。

2005年に還暦を迎えた記念にまとめたプロジェクト60のページに年譜や参加作品をまとめてありますので、そちらもあわせて是非ごらんください。

 また2004年には藤田傳演出のもと、ひとり芝居にチャレンジ!役者としての顔も板についてきた。
自己のリーダーバンド「ね.」も絶好調で活動中である。