●タイトル 
両手が自由(りょうてがじゆう)
●作者名
水面下
●作者コメント
作品名どおり両手を自由にして書きました。
口に筆をくわえて書きました。
両手が自由でも口元が不自由。
体でもって自由の意味の深さを感じ取りました。
●書評(書家明仙より)
評価★★★
いいですね!水面下さん、お稽古積まれましたね。
両手を不自由にしてかかれたとのことですが、なかなかどうしてきれいにまとまっています。素人が適当にアーティスト気取りで書いたのではないな、ということは一目瞭然です。普段のお稽古の際に『気脈』を大事にされているのがよくわかります。「自」の終わりの横角から次の「由」の一角目の入りなど、とても気持ちよくつながっています。そして(偶然かもしれないけど)力強いです。「自」の縦線を書く際の、なんとなく力の抜けた感じも(偶然かもしれませんが)作品のアクセントになりました!偶然かもしれませんが(しつこい)ステキですね。

※『気脈』...硯にて、墨を含ませたところから最後の一角までつながる、目には見えない脈。気脈の通じた書を目指して、書道家は日々精進するものだと思う。この『気脈』ということは、音楽における『無音』ということに通じていると私、明仙は考える。

※『無音』...音がないようであるけれども、そこには音楽が流れているように感じられるということ。

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