いよいよ発売が近づいてきました。
そこで、今回のアルバムについて古澤さんに質問してみました。(文責:早川徹(b))

●「ね.」の1stアルバムを作ってから10年近くの年月が経ったわけですが、新しいアルバム発売にあたって、なにか一言ありますか?
へえ、そんなに経つの?あ、そう。そんな経ってるんだ。まあずっとやってきたからさ、そろそろ形にしてみるのも面白いんじゃないかなと思ってさ。昔、パパラッコ(※註:かつて古澤さんが組んでいた大編成バンド『パパラッコバンド』のこと)やっててさ、そのころ、おれは3人でも面白いことやってみせるって思ってさ、それで「ね.」を始めたんだけど。
●その頃からだいぶメンバーが増えて今の編成になったわけですが、 その背景は?
昔からそうなんだけど、何かやってると自然と人数が増えていくんだよ。
●今回のアルバムに収録された曲について。
最近のおれの曲ってさ、あんまり曲っぽい感じじゃないんだよ。あんまりそういう曲っぽいものを必要としない感じになってる。でも、また曲らしい曲っていうのもそろそろやってみたい気もするけど。まあ、どれが好きかって言われたら、全部好きなんだよ。でもだいたいいつも昔からそうなんだけど、何か曲を作ってレコーディングしちゃうとさ、その曲はもう終わりって感じもしちゃうんだよなあ。そこが難しいんだよ。
●曲を持ってくるときに、古澤さんのなかでどのくらい完成してるものなんですか?
ほんとはさ、すごいあるんだよ。こうやってやりたいっていう感じはすごくあるんだけど、でもそうはならないだろうな、と思いながら持ってくる。だいたい、こうやってやりたいっていう「感じ」を人に説明するのが難しいんだよ。いっぱい思ってるからさ。いつも考えてるんだよ。
●毎年恒例になっている正月アケタライブを中心に収録したアルバムになったわけですが、正月にライブを毎年やることについて。
正月に酒しか飲まないで何日も過ごすよりは、なんかいいんじゃないかなと思ってさ(笑)。あと、前の年にいろいろ若いやつらと付き合ってさ、こいつらけっこう面白そうだし、呼んでみたらいいかなっていうやつとライブをやるのがいいんだよ。普段あんまりアケタとかにでないようなやつらを聴かせてやりたいっていうのもあるし。
●アケタの店について
アケタの店っていうのはさ、まあできた当初から出てるんだけど、昔はさ、ステージに電気釜があってさ、ご飯炊いてたんだよ。だからさ、演奏してると、眼鏡がよく曇ってさ、大変だったんだよ(笑)。そのころからやってるんだよ。
アケタとは長くてさ、アケタの店ができる前からよくやってて、アケタと二人だけでツアー出たことあるよ。その頃のツアーっていうのはさ、電車移動だったから、二人でドラムセットが入った道具箱を押して電車乗ってさ。北海道なんか行ったら、雪がこう積もってるプラットフォームにさ、ドラムセット投げるんだよ、電車1分か2分しか止まらないからさ。すごかったよ。
●これからの「ね」の展望について
「ね」っていうのはさ、これからのって言うか、まあ「何だかわからない」っていう感じがいいと思うんだよ。とりあえずジャズバンドではないよな。それで最近は若いやつらの出るライブハウスにも出て受け入れられるようになってきたわけだし、フッフッフッフッ。

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