「ね.」で演奏された曲目と解説

メンバーの早川徹(b)によるブログ『両国の小部屋』より抜粋した、
演奏曲目と、ライブの解説です。(2005.7月のライブより開始)

2004年までの曲目リストはこちらにあります。

2005年12月24日(土)西荻窪アケタの店
クリスマス特別!ね.オールスターズ
古澤良治郎 (ds) 藤ノ木みか (per,vo) 佐藤帆 (ts) 早川徹 (b) 福島紀明 (ds)
ゲスト:外山明 かわいしのぶ

<<演奏曲目>>
@Good Life(いきなりお墓だぜ)
AEvery Mother Is A Working Mother
BTo Cross Street At Night, Push Button
To Cross Street At〜とあるのは、鋭い人はわかると思いますが、歩行者用の信号機の押しボタンの所に書いてある言葉ですね。夜間押しボタン式というやつです。
「秋葉原を歩いていたら、信号のところに書いてあったんだよ。To Cross Streetってところが(語感が)かっこいいじゃない」

Cほっとけ Doo Doo
D僕のキリンが来た!
E馬馬虎虎村夫子(マーマーフーフーソンプウシ)
F雨のニューオリーンズ
GWADO
HB
IBotanical Gardens〜だから、それはあとで
Botanical Gardensとあるのは、植物園のことで、古澤さんいわく、植物園で交わされる男女の憂い会話の情景を曲にしたとのこと。「だからその話は後にしようよ、ってなるわけだよ」
JAudubon Zoo
KAs The World Dies〜私は水

(このあとで、オフマイクで、古澤さんがホワイトクリスマスを歌った)

2005年12月13日(火)関内ストーミーマンデー
古澤良治郎 藤ノ木みか 福島紀明 早川徹
ゲスト:かわいしのぶ(Cho,Perc)、江口弘史(Bass)

<<演奏曲目>>
1st Set

@B
Aたぶん思ったことあんまり間違えてない
BGood Life(いきなりお墓だぜ) 
Cエミ(レゲエバージョン)
エミ(レゲエバージョン)とあるのは、古澤さんの往年の名曲ですが、ホーンではなくて、ピアニカがメロディをとるのが面白いんじゃないかと思ったとのことで、古澤さん自ら、ピアニカを吹きます。「オウガスタス・パブロっているじゃない?ああいう感じにできるといいんだよね」とのこと。
DBotanical Gardens
EWADO(新バージョン)
WADO(新バージョン)は、最近ジョン・メイヤーのライブアルバムを聴いてインスパイアされて作ったとのこと。「スティーブ・ジョーダンがさ、全然何も余計なことしないんだよ。すごいんだよ」と語っていました。ネイティブアメリカンの人には、さよならって言う言葉がなくて、その代わりに「また次に会うまで、元気に生きていよう」という意味のWADOという言葉を掛け合うのだそうです。

2nd Set
@05,09,1945
A僕のキリンが来た!
BYou Wanna Rain?
CJust The Two Of Us(ベースデュエット)
DAs The World Dies〜私は水

2005年11月24日(木)渋谷LUSH
古澤良治郎 (ds) 藤ノ木みか (per,vo)
石崎忍 (as) 佐藤帆 (ts)早川徹 (b) 福島紀明 (ds)

対バン:古澤さんの弟子の馬場誠くんが参加するパンクロックバンド The Sorry On Parade

<<演奏曲目>>
@ほっとけdoo doo
A僕のキリンがきた!
BGood Life (いきなり お墓だぜ)
CFalling Down
DAudubon Zoo
ESenie Zelie
FI will be honored dew drops
Gぐるぐる

2005年11月11日(木)西荻窪アケタの店
古澤良治郎 (ds) 藤ノ木みか (per,vo) 佐藤帆 (ts) 早川徹 (b) 福島紀明 (ds)
<<演奏曲目>>
@たぶん思ったことあんまり間違えてない
Aほっとけdoo doo
BGood Life (いきなり お墓だぜ)
CSenie Zelie
DB
Eいかまっさーまっさーまっさー
FFalling Down
G私は水

2005年10月21日(金)西荻窪アケタの店
古澤良治郎 (ds) 藤ノ木みか (per,vo)
石崎忍 (as) 佐藤帆 (ts)早川徹 (b) 福島紀明 (ds)
[ゲスト] かわいしのぶ (b) 和泉聡志 (g)
<<演奏曲目>>
@You Wanna Rain?
A身土不二
BSun Is Son, Sea Is She
CSenie Zelie
DAudubon Zoo
E僕のキリンがきた!
Fハンパじゃないよ ハン
GAs The World Dies
H新曲(タイトル未定)
I私は水

2005年10月13日(木)関内ストーミーマンデー
古澤良治郎 藤ノ木みか 福島紀明 早川徹
ゲスト:酒井泰三

古澤さんはタンクトップ姿(!)で、寒くないかと聞かれたら「今のところは大丈夫」と簡潔に応えていました。還暦を迎えた人とは思えない。ゲストにギターの酒井泰三さんを迎えて、にぎにぎしくお届けした横浜の夜。

<この日の古澤語録>
「最近さ、若いやつに、古澤さんは(他のジャズミュージシャンの中で)浮いてますよねって言われたんだよ(笑)。そいつはさ、ジャズっていうのは、ブラシとかで、小さくサクサクパサパサやるもんだっていうイメージらしくてさ。」
「でも昔ジャズドラムって見てると、タムとか叩いてても、トントンとかって全然聴こえないわけ。だからこんなんだったらタムなんかいらないやって思ったよ。」
「で、エルビンが初めて来たときに見に行ったら、とりあえず音でかいわけ。耳がキーンとなっちゃって、すごいんだよ。本当に」
「だから向こうのやつらは小さくも叩けるけど、いざって言うときはものすごい音量も出せるわけ。そういう風にできるようになんないと駄目だって思ったよ」

<<演奏曲目>>
1st Set

@Sun Is Son, Sea Is She
ADon't Use On Fire!
BFalling Down
CSenie Zelie
Dキジムナ

2nd Set
@Moonlight Slumber
AAs The World Dies〜私は水
Bいかまっさーまっさーまっさー

Encore
@泰三さんソロ(横浜の夜)

2005年9月5日(月)西荻窪アケタの店
古澤良治郎 藤ノ木みか 福島紀明 早川徹 石崎忍
ゲスト:渋谷毅 松川純一郎 酒井泰三 かわいしのぶ 外山明 津上研太 青木カナ
たくさんのお客さんに来ていただいて、大盛況のうちに終わりました。

<<演奏曲目>>
1st Stage
1.Just Do It
2.Audubon Zoo
3.雨のニューオリーンズ
4.できたよ、ねえママ
5.Every Mother Is A Working Mother
6.僕のキリンが来た!
7.Don't Use On Fire!
8.えらいやっちゃほい
9.アルプス一万尺
10.Falling Down
11.Moonlight Slumber

2nd Stage
1.Senie Zelie
2.帰ろうかな
3.ぺオ・カリーニョ
4.私は水
5.ぐるぐる
6.今日からじじい(新曲)
「今日からじじい」とあるのは、全くの即興?に近いもので、キーだけ決めて、演奏しながら古澤さんが、いきなり歌い始めた曲。「今日からじじい」と古澤さんが絶叫すると、「そうだ、そうだ」と合いの手を入れるというもので、演奏が終わって、ありがとうございました、と言っているときにも、古澤さんが「今日から〜」といきなり歌いだして「そうだそうだ」とあわてて合いの手を入れると「だいぶタイミングがわかってきたじゃない、ねも」と満足そうに笑っていました。

2005年9月3日(土)高円寺ジロキチ
古澤良治郎 藤ノ木みか 福島紀明 早川徹 石崎忍
ゲスト:渋谷毅 上村勝正 酒井泰三さん かわいしのぶさん 古澤学さん 渡野辺マント
沢山の人たちに囲まれて、うれしそうにしている古澤さんを見るのは、とても楽しかったです。おめでとうございます!!

<<演奏曲目>>
1stステージ
1.僕のキリンが来た!
2.新曲(いかまっさーまっさーまっさー)
 〜As The World Dies 〜私は水、あなたの夢〜 
古澤さんが見たライブで、ミュージシャンたちが、開放弦をドローン(通奏低音)としてうまく使っている曲を聴いてインスパイアされた曲。「とにっかくそれしかやらないわけ。どの曲もそういう風にやってたんだけど、全然ゆったりしてる。」とリハのときに古澤さんは説明していました。「これを今日は3時間やる」と言っていました。
3.Audubon Zoo
4.Get Up,Stand Up

2nd Stage
1.Don't Use On Fire!
2.身土不二
3.ニコ・ボコ
4.Falling Down
5.Moonlight Slumber
6.ぐるぐる
7.ブラッディ・マリー
8.ゴンベイ


2005年7月19日(火)関内ストーミーマンデー
古澤良治郎 藤ノ木みか 福島紀明 早川徹 佐藤帆 
久しぶりに、ゲストなしで「ね」メンバーのみでのライブ。
<この日の古澤さんの言葉>
「川がこうあって、流れてて、そこに立ってると風が吹いてきて、ああ気持ちいいなって思うとするじゃない?でも、その風が気持ちいい感じっていうのを『北北西から、湿気を何パーセント含んだ風が秒速何メートルで吹いてきた』っていうのは変じゃない?」
「だから音楽の理論で、『ジャズは4度進行』って言われてもさ、まあ一応勉強したから意味はわかるけど。」
「ドラムでもそうだけど、ブルースとか、ジャズとか『こうやってやるんだよ』って言われて、こうやらなきゃいけないって信じちゃうのは危険だよね、すごく」

<<演奏曲目>>
1stステージ
1.多分思ったことあんまり間違ってない
久しぶりの演奏となりました。メンバー間の業務連絡の際には「ボーっとする」とか「マーヤマ」と略されますが、個人的にはこの正式名称が好きです。「ボーっとする」という名前で、CDに収録されたこともあるようですが、「ね」のCDには「多分思ったことあんまり間違ってない」となっています。
2.火災時使用禁止
前回に続いてまた演奏された。古澤さんが韓国から持ち帰ったチャルメラのような笛(名前わからないのですが)のソロがフィーチャーされました。1stステージが終わったあとで、韓国のパーカッショングループ「PURI」のリーダー、ウォン・イルさんが見に来てくれたのですが、この曲をやっているところを見てもらいたかったなあ、と思います。
3.Sun Is Son
今回のライブの新曲です。とあるレゲェミュージシャンの言葉に触発されて作った曲だそうです。「Sun Is Sonって言うんだよ。とりあえず。で、いいなあと思って、その後に続く言葉はあるかなって考えたら、She Is Seaっていうのを思いついたの。いいでしょ。」と古澤さんが目を輝かせながら言っていました。この二つの言葉を好きなときに繰り返す曲です。

2ndステージ
1.身土不二
人と土は一体である、ということから転じて、自分の身の回りでとれる旬のものを食べて暮らすという意味の「身土不二」という言葉を繰り返す曲。
2.ムーンライト・スランバー
3.Dong Bang Hotel
4.Nico Boco
古澤さんが韓国に行って買ったクツがMade In Chinaだったという情景を歌う曲。ウォンさんはこの曲が一番気に入った様子だった。
5.ゴンベイ
6.私は水

2005年7月2日(火)西荻窪アケタの店 (写真)
古澤良治郎 藤ノ木みか 福島紀明 早川徹 佐藤帆 石崎忍
<ゲスト>外山明 かわいしのぶ
古澤さんが韓国から帰ってきてから初の「ね」だったので、韓国で古澤さんがインスピレーションを得た新曲が増えました。
古澤さんがMCの途中から急に歌を始めたりする、素早い展開は相変わらず気の抜けないもので、事前に打ち合わせしてあるわけでもないので、その場ですぐ判断して入らなきゃいけないわけです。
「オレがやりたいのは学芸会じゃないわけだよ。全部決めといて、本番もそのとおりにできましたって言うのは、ぜんぜん面白くないよそんなの」と厳しい目つきで語る古澤さんは、だからといって重くなりすぎずに、ひょいと軽やかに面白いことをチョイスしている風に見えます。でもDEEPに。
<<演奏曲目>>
1.Don't Use On Fire!(火災時使用禁止)
ホテルのエレベーターに「火災時使用禁止」と英日韓の三ヶ国語で書かれた看板があったのを見て思いついた曲。ラップ的な肌触りの曲で、韓国語で火災時使用禁止を意味する「ファジェシ、サヨムクムジ」はドラムの福島さんによって唱えられます。
2.DONG BANG HOTEL
韓国の宿泊先だったDong Bang Hotelというホテルの名前を歌にした曲。ジンジュという街にあるホテルで、その脇には南江という川が流れていて、という歌なのですが、「ジンジュ」とか、「ナムガム(南江)」とか、言葉の響きから曲想が浮かんでくることが多いようです。「ム、っていうのはさぁ、もっと飲み込む感じで発音するんだよ、ンム、みたいにさ。わかる?」と韓国風の発音にこだわっていたし。
3.半端じゃないよ帆
4.簡単そうでできない
5.Nico-Boco
気に入って購入したクツのメーカー名(ブランド名?)が「ニコ・ボコ」というところから生まれた歌だそうです。みかさんによってやさしい感じで歌われます。
6.ラクダもすき
古澤さんが前からやっている「僕のキリンが来た!」という曲のアンサーソング(!)になっています。(韓国とは違うインスピレーションのようですが)何故か「キリン」の方はこの日演奏されず、ラクダラクダラクダラクダ。
7.Audubon ZOO
8.雨のニューオリンズ
古澤さんが絶叫するブルース
9.茶わん蒸しの歌
外山さんがヴォーカルを披露する曲。
10.I will be honored dew drops
11.ごんべい
12.Senie Zelie