打々・・・・・・・
Special Duo : Drums & Drums

sabu meets furusawa at BUDDY

2002.6.27

打々・・・・・・・          打々・・・・・・・

豊住芳三郎

古澤良治郎

ダダダ・・・ ドドド・・・ ドドーンドン!! ドカドカ!! 
シャンシャンシャ〜ン!!
打々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6/27(木)、江古田のライブハウス BUDDYで行われた豊住芳三郎と古澤良治郎の
ドラム・デュオ"sabu meets furusawa at BUDDY"はこのようにして始まった。

 豊住は一環してフリージャズ畑で活動してきたドラマー。一方の古澤はジャンルにこだわらない、どちらかといえばポップな音楽を追求してきたドラマー。これまでまったく異なったフィールドで活動してきたふたりの初共演。しかもリハーサルなしの完全な即興演奏である。ややアブナゲな要素を伴ったこのライブ。最初の一音がどうなるか気になっていた。
 いやあ、まったく意表をついたオープニングである。わりと静かに始まり、徐々に盛り上がっていくような展開を想像していたが、ふたりとも最初から全力疾走とは・・・。う〜む、ドラマー同士の最初の出会いは、やはりこうでなくっちゃ。

 しかし、よくありがちな“ドラムバトル”という感じではない。単なる“ドラムバトル”にしない、というのは豊住と古澤の暗黙の了解事項。だからライブのタイトル(コンセプト)も"VS"(ブイエス)ではなく"meets "(ミーツ)だった。思惑どおりの、見事な“出逢い頭の挨拶”であったといえる。
 ひととおりの“挨拶”が終わると、それぞれの技を繰り出したデュオが続く。ある時は静的に、またある時は激しく。やはりというべきか、1ステージ目は相手の出方を探りつつ演奏を進めていくという展開が目立った。

 そして2ステージ。もうここからはベテランドラマー同士、阿吽の呼吸でビシバシと決めていく。豊住が胡弓で囁くと、古澤はボトルネックギターで受け応える。ボイスで語りかけると、片方もボイスで応える。そしてエンディング。オープニングでみせた2台のドラムの疾走が、よりうち解けた感じで再現された。最後の一音が「バシッ!」と決まり、顔を見合わせたふたりの表情からは、“再会”の約束が読みとれた。

(morgan)